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映画「教育と愛国」上映会 開催報告

2026年4月30日、民族問題研究部主催による映画「教育と愛国」(2022年、監督:斉加尚代)の上映会を開催いたしました。ご参加いただいたみなさまに、改めて御礼申し上げます。

本作は、日本の学校教育をめぐる政治的圧力の実態を、教科書問題や教育現場の証言を通じて描き出したドキュメンタリーです。歴史認識をめぐる論争が、いかにして教室という空間に浸透し、教師や生徒の言葉を縛っていくのか――その構造を鋭く問うこの作品は、民族問題研究部が取り組む「ナショナリズムの政治化」という問題意識とも深く共鳴するものでした。

上映後には、東京大学大学院総合文化研究科教授・外村大先生をコメンテーターとしてお招きし、作品についての解説と問題提起をいただきました。外村先生は、在日コリアンの歴史や植民地期の労働問題を長年研究されてきた立場から、映画が描く教育現場の問題を、戦後日本における歴史記憶の継承という大きな文脈のなかに位置づけてくださいました。

特に印象的だったのは、「何が教えられないか」という問いへの言及でした。外村先生は、教科書から特定の記述が削除・縮小されていく過程を具体的に示しながら、それが単なる「内容の変化」ではなく、ある種の歴史的経験を「なかったこと」にしようとする政治的な意志の表れであることを指摘されました。その言葉は、参加者にとって映画を改めて解釈し直す契機となり、上映後のディスカッションは予定時間を超えるほど活発なものとなりました。

「教育と愛国」が提起する問いは、民族問題研究部がこれからも向き合い続けるべきものです。引き続き、このような場を積み重ねていきたいと思います。